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千葉県立国府台高校において書家派遣事業を実施(4月16日 遠藤彊講師)


 「書の甲子園」や国立青少年教育振興機構主催の書初め大会での優勝など、様々な書道の全国大会で素晴らしい成績を挙げている千葉県立国府台高等学校において、4月16日に、本協会の遠藤彊監事による高校派遣事業を実施しました。これまでは漢字や仮名の派遣事業を実施してきましたが、今回は、篆刻の派遣事業を初めて実施しました。
 当日は国府台高校の生徒25名のほか、同校の卒業生、県立柏の葉高校の生徒らも出席し、篆刻入門(講話)、篆刻実技披露、生徒の作品指導(印稿手直し)などが行われ、最後に生徒代表から謝辞がありました。
 当日の模様は、「書のひろば」により動画撮影されました。


国府台高校書道部顧問の後藤浩先生のコメント
 この度は、昨年度で最後の開催となりました全国青少年書き初め大会、そして書の甲子園こと国際高校生選抜書展の御縁で、このような機会を与えてくださったこと、誠に有り難く、心より感謝申し上げます。
 日本書道文化協会様から、御連絡を頂いた際、篆刻の講習はまだ実施したことがないと伺い、是非とも毎年出品している毎日書道展の篆刻作品の制作に向けた御指導を賜りたく、遠藤彊先生に篆刻の手解きをお願いした次第です。
 今回は、展覧会に向けた大印に初めて挑戦する生徒達に、「篆刻入門」と題した講習を開講していただきました。
 最初の講話では、篆刻の歴史や制作に関する基礎知識を具体的な資料を用いてわかりやすく説明をしていただき、その後、篆刻実技披露として、印材の手入れから、印稿作成、布字、運刀、鈐印まで、様々なお話を交えながら、長時間にわたり、丁寧で細かやかな御指導をしていただきました。刀法伝え難しと言われますが、鋭くキレのある刀の動きは、生徒達の目にしっかりと焼き付いたことと思います。
 今回の講習には、現役の書道部員の他、卒業生や卒業生の勤める学校の生徒達も参加させていただき、大変有意義な一日となりました。受講者一同、今回の講習の成果を今後の制作活動に活かしていくと共に、指導者としましても、書道文化の継承のために、微力ながら精一杯努めて参ります。   
 最後になりますが、講師の遠藤彊先生、御推薦くださいました高木聖雨先生、日本書道文化協会の皆様、毎日新聞社並びに毎日書道会の皆様、この度の講習に御協力御支援いただきました全ての皆様に、厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。


国府台高校書道部3年の熊井萌伊里さんのコメント
 この度は貴重な機会を設けていただき、ありがとうございました。
 遠藤彊先生の御講話では、印材の選び方から印泥の付け方までの全工程を丁寧に御解説していただきました。篆刻という分野について、今回の講義中に触れられる領域は表面の薄皮部分までのみだと仰っていたことには、驚きと共に篆刻の奥深さを感じました。短い時間でしたが、遠藤先生の御講話を伺いながら実際に刀法を拝見でき、完成した篆刻作品を見ただけではわからなかったことを沢山学ばせて頂けました。また、篆刻の専門知識だけでなく、日常での事柄や先生自身の経験談も交えての御講話は芸術に対する見方や捉え方を考えるきっかけになり、遠藤先生の作品作りの本質部分に少し触れられたように感じました。
 この度はそんな遠藤先生から直に御指導を受けることができ、とても光栄に思います。受講者一同、新たな学びが多く有意義な時間となりました。最後には遠藤先生から生徒へご厚情あふれる励ましのお言葉も頂き、厚くお礼申し上げます。ご期待に応えられるよう、今後とも精進を重ねて参ります。
 遠藤先生、そして日本書道文化協会や毎日新聞社、スタッフの皆様、お忙しい中、国府台高校にお越しくださりありがとうございました。


講話(篆刻入門)

遠藤講師による篆刻実技披露

生徒の作品に対する個別指導

生徒から謝辞と記念品の贈呈

 遠藤彊講師による派遣事業の様子は、「書のひろば」で動画配信されています。